商標事件簿

意外と知らない商標にまつわる訴訟をご紹介!

商標事件簿

他人の商標権を侵害してしまうと、たいへん厳しい状況に陥ってしまいます!!

  1. 商標の使用中止を求められる
  2. 商標付帯物の廃棄(訂正)を求められる
  3. ●お店に付帯しているもの(看板、箸袋、コースター、お皿、湯のみ、どんぶり等)
    ●営業に付帯しているもの(名刺、チラシ、パンフレット、カタログ、化粧箱、紙袋等)
    ●電子的に付帯しているもの(ホームページの表示されているすべてのロゴマークや文言)
  4. 過去の使用分(侵害分)に対し、損害賠償金を求められる
  5. 信用回復措置として、謝罪広告等の掲載(告知)を求められる
  6. 商標権に対し、高額での買い取りを求められる
    他にも。。。
  7. ●お店の信用(ブランド価値)が低下し、ファン(お客様等)が離れる
    ●責任者(社長や店長)が、訴訟の対象になったり、対応に追われる状況になる
    ●専門家(弁理士、弁護士、コンサルタント等)への相談や対応費用が発生する

そして、なにより精神的な負担が甚大!!
実際に起こった商標にまつわる訴訟をいくつかご紹介します。

意外と知られていない商標権にまつわる訴訟

「面白い恋人」事件 2012年1月

■事件の概要

11年11月に、北海道の人気菓子「白い恋人」を製造・販売する石屋製菓が、吉本興業とその子会社の販売する土産菓子「面白い恋人」に対して、「白い恋人」の商標権を侵害しているとし、販売差し止めなどを求めた事件。

■事件の経過

12年1月に第1回口頭弁論が札幌地裁で開かれ、石屋製菓が吉本側にライセンス料相当として「面白い恋人」の売り上げの2割分(1.2億円)の賠償を請求。吉本側は大阪地裁への移送を申し立てた。

この事件について商標専門の弁理士がやさしく解説

「ゆうメール」事件 2012年1月

■事件の概要

ダイレクトメール発送会社「札幌メールサービス」が“ゆうメール”というサービス名をめぐり、「郵便事業会社(日本郵便)」を訴えた商標権侵害事件。

■事件の経過

日本郵政側はサービス内容が異なる(自社は「荷物の配達」に対して原告は「広告物の配布」)などど主張したが、東京地裁は、日本郵便による商標権侵害を認め、使用差し止めを命じた。

この事件について商標専門の弁理士がやさしく解説

「長浜屋」事件 2010年9月

■事件の概要

ラーメン激戦区として知られる福岡市の長浜地区において。老舗人気店「元祖ラーメン長浜屋」が、近隣の同業者を訴えた商標権侵害事件。

■事件の経過

A氏がB氏に対し、店名と看板の使用中止、および約1,200万円の損害賠償を請求した

「どん兵衛」事件 2010年11月

■事件の概要

人気即席めんの「どん兵衛」を製造する日清食品が、飲食チェーン「どん兵衛」(山口県)を訴えた商標侵害事件。

■事件の経過

2011年11月24日に大阪地裁で紛争中に和解成立(当初。損害賠償請求額1億1千万円)。被告は、お店の名前を「荻野屋」に変更したが、その後に倒産。

「ENOTECA」事件  2004年3月

■事件の概要

イタリア料理レストラン「ENOTECA」が、同業者の「ENOTECA KIORA」を訴えた不正競争防止事件。

■事件の経過

裁判の結果、同一又類似しないと判断された。

「モンシュシュ」事件 2010年6月

■事件の概要

老舗洋菓子メーカー「ゴンチャロフ製菓」(神戸市)が堂島ロールで有名な「モンシュシュ」(大阪市北区)を訴えた商標権侵害事件。

■事件の経過

裁判で商標侵害が認められ、モンシュシュ社に対し、使用差し止めと約3,500万円の損害賠償金の支払いが命じられた。

「クロワッサン」事件 2010年2月

■事件の概要

クロワッサン専門店「三日月屋」を経営する会社「ア・クレッセント」が、「三日月ブーランジェリー」の経営者を訴えた不正競争防止事件。

■事件経過

裁判中い被告が「三日月」を使用しないことで和解成立。被告側は、お店の名前を「クロワッサンマーケット」に変更し、包装紙も一新。それに対し、原告側は、約2,000万円の損害賠償を放棄。

「かに道楽」事件

■事件の要約

「かに道楽」と「かに将軍」とが巨大かに看板を巡って裁判になり、「かに将軍」が看板のかにの足を数本に変えて解決した。

「スターバックス」事件

■事件の要約

「スターバックスコーヒー」と「エクセルシオールカフェ」の緑文字看板が似ていたので文字の色を変えて解決した。

あるなし商標検索バナー